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島暮らしの情緒満喫…済州島の路地歩き「オルレ」が人気 コロナ禍で脱・団体旅行

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2021.12.01

◆島暮らしの情趣に触れる

韓国随一のリゾート地として知られる済州島チェジュドが、新型コロナウイルス禍で海外旅行に行けない韓国人でにぎわっている。感染が心配される団体旅行に代わって人気なのが、開放的な野外で自然を満喫しながら歩く「済州オルレ」という体験型プロジェクト。コロナに疲れた心を癒やす観光の形として、若者にも受け入れられている。
火山活動でできた黒い玄武岩を積み上げた石垣が続く田園風景の中を、リュックサックを背負った参加者らが歩く。道すがら地元の住民と言葉を交わす場面もあり、島暮らしの情緒に触れられる。
 「昔は済州島といえばゴルフか、景勝地をバスで回るだけだった。こんな美しい道があったなんて」。ソウルから初めて済州オルレに参加した50代女性は、額に汗をにじませながらほほ笑んだ。
オルレとは元々、済州島の言葉で表通りから家へ入る狭い路地を指す。2007年から活動する社団法人済州オルレが、これまでに26の散策コース(計425キロ)を整備。目印として木の枝に結んでいるリボンの管理や草刈り、スタンプを押す冊子の販売などを担っている。
 各コースは歩くのに3時間から半日ほどかかる。島をぐるりと1周するように設定された全コースを踏破する「完走」を目指して、繰り返し済州島を訪れるリピーターが多い。
 コロナ禍で団体旅行や外国人観光客は激減したが、済州オルレを楽しむ国内旅行者はむしろ増えた。済州オルレ広報によると、昨年1年間の完走者は2778人で、コロナ前の19年に比べ7割増。特に20~30代の若者が倍増したという。